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印刷データの基本

印刷のためのマーク「トンボ」

□トンボについて
入稿データは、必ず「トンボ」を付けた状態で入稿してください。
トンボは必ず線色を「レジストレーションカラー」(CMYK全て100%)にしてください。

 台紙の外側の角(コーナー)と中央(センター)に付けられている、線を2本重ねたようなマークを「トンボ」といいます。
 トンボは、印刷機で紙にCMYK4色のインキを順番に刷っていく際に、各色インキの刷り位置がズレないように付けられ、位置合わせに使用されます。トンボが付いていないと、位置が合わせられないため、印刷機での紙への印刷そのものができなくなります。
 印刷用のデータには、コーナートンボ・センタートンボを必ず付けてください。

 また、トンボは必ず線色の設定を「レジストレーションカラー」にしてください。レジストレーションに設定すると、そのデータ内で使用している全ての色(フルカラー印刷の場合、CMYK全て100%)でトンボが出力されます。レジストレーションは、使用しているすべての色版に入るので、色校正で色のずれがないか見当の確認をするのに用いられます。
 Illustratorを使ってデータを作る場合は、トンボを付ける時は必ず「トリムマーク」フィルターを使用して作成してください。
 「トリムマーク」フィルターで作成したトンボは、自動的に「レジストレーションカラー」に設定されます。

□折りトンボについて
折り加工が入るデータの場合は、トンボと同様、忘れずに「折りトンボ」も配置してください。

 後工程で折り加工が入る場合、その位置にもトンボ(「折りトンボ」)が必要となります。その際、必ず線色は「レジストレーションカラー」にしてください。

仕上がりサイズ付近のデザイン

□塗り足しの必要性

 印刷工程では、A4やハガキサイズなどの定形の紙に印刷するのではなく、大きな紙に印刷した後、寸法通りに断裁して、仕上げています。
 その時、何百枚と重ねて一度に断裁するので、用紙の収縮や刃先の厚み・流れ等の影響で、断裁のズレが生じてしまいます。
 断裁ズレによる不具合を防ぐために、仕上がりサイズに対し、「塗り足し」を付ける必要があります。

□塗り足しについて
印刷物の端までデザイン(背景色・写真)がある場合、必ず「塗り足し」を付けてください。 「塗り足し」の幅は、基本3mmです。

 写真や絵柄が、紙の端にかかっているデザインの場合、断裁機の僅かな位置ズレにより、紙の白場が見えてしまう現象が起きます。
 これを防ぐため、仕上がりサイズの外側(「断ち落とし」と呼びます)に3mm以上、わざとはみ出すように余分にデザインしておくことを「塗り足し」といい、仕上がりサイズの端まで印刷するデザインでは、必ず必要なものです。

□文字切れについて
切れては困る文字やデザインは、仕上がり範囲より3mm内側におさまるように配置してください。

 断裁機の僅かな位置ズレにより、印刷仕上がり範囲(仕上がり線)付近にある文字やデザインは切れてしまう可能性があります。

罫線を作成する際の注意

罫線(直線)の幅は、必ず0.25pt以上で作成し、「線」に色を設定してください。

 罫線をデータで作成する際は、必ず線幅を0.25pt以上にしてください。0.25ptより細い場合、印刷で正しく再現できない場合があります。
 また、Illustraotorで罫線を作成する際に、「塗り」にのみ色が指定され、線幅が色なしになっている罫線は、印刷では正しく再現できません。
 このような罫線(「ヘアライン」と呼びます)は、データ出力できる最も細い線になります。画面やプリンターではある程度の太さになりますが、印刷ではかすれたような極細線になるか、場合によっては消えてしまいます。

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