DM販促を見直して効果をあげよう!ダイレクトメール成功のためのポイントと活用法
インターネットが生活に完全に浸透している現代では、メールマーケティングやWeb上でのバナー広告・動画広告での販促活動があたりまえとなっています。
その一方で、従来からの印刷物による販促は勢いを失っていましたが、近年、紙のDM(ダイレクトメール)による販促活動が再び注目されていることをご存知でしょうか?
最近では、DMをWebやEメールなどのメディアと連携させた方法が、特に活発に見受けられるようになってきました。
この記事では、そんなDM販促を効果的に行うためのポイントを紹介します。
データから見るDMの効果と傾向
DMにおける毎年の効果や傾向は、株式会社マクロミルが2020年に発表した「DMメディア実態調査2019」によると以下のようになっています。
・1週間あたりのDM受信数:6.7通
・自分宛DMの開封・閲読率:74.0%
・本人宛のDM反応率(行動喚起率):16.3%
2015年以降はDMによる行動喚起率は20%前後で推移しており、これらの結果から紙のDMによる宣伝効果は一定数見込めると考えられます。
しかしながら、2〜3割のDMは読まれていないというのも現状で、「内容に興味を持ってもらう」「受け取って開封してもらう」仕組みがますますDMに求められているといえるでしょう。
DMで重要な4大要素
一定数読まれない傾向がある中で、DMを読んでもらうためには、以下の4つの要素を抑えることが重要です。
これらは、DM販促が成功するための4大要素とも呼ばれ、DMの宣伝・販促効果を大きく左右します。
ターゲット
4大要素の中でも最も大きな比率を占めるのが「ターゲット」です。これは、送付先リストが該当します。
DM販促は不特定多数に向けた宣伝ではなく、ターゲットをいかに的確に設定できるかで販促効果は大きく変わってきます。
オファー(特典)
顧客が求める価値を提供することを「オファー」と呼びます。
DM販促において、商品の訴求やキャンペーンなど、顧客の来店や購買のきっかけになるようなオファーを盛り込むことが必要不可欠な要素の一つです。
タイミング
DMを送付するタイミングによっても販促効果は異なります。
衣替えの時期にスーツのDMを送るなど、相手が「欲しい」「必要性がある」と思うタイミングで送付することで来店や購買につながりやすくなります。
クリエイティブ(表現)
クリエイティブとは「DMの中身」を指します。
紙面の限られたスペースの中で、確実にメッセージが伝わり、来店や購買につながる表現が求められます。文言やレイアウトを工夫し、顧客に訴える表現を考えましょう。
重要度の割合は「 5 : 2 : 2 : 1 」
DM販促に重要な要素は上記の4つの要素が影響していると言われています。
そして、これらの4大要素の重要度は、現在では【ターゲット・オファー・タイミング・クリエイティブ】の順に【 5:2:2:1 】の比率となります。
DM販促をやりたいと思ったとき、DMは「デザインが重要」とイメージする方もおられるかもしれません。「デザイン」は確かに重要な要素ですが、4大要素のなかでは1割と最も少ない「クリエイティブ」に含まれます。
以前は、クリエイティブがもっと大きな割合を占めていましたが、DMの流通量の増加にともない、見る前に捨てられてしまうことが増えてしまいました。
そのため、現代では「DMを必要としている人」に「必要なとき」に届ける「ターゲット」や「タイミング」がより重要視されるようになっています。
DMの効果を上げる4つのポイント
これまで述べた4大要素とそれぞれの重要度を踏まえると、DMの効果を上げるためのポイントが見えてきます。
適切なターゲットを絞り込む
4大要素のなかでも5割を占めるターゲットをいかに的確に絞り込むかは重要なポイントです。
性別・年齢・所得・移住地など顧客のセグメント(属性)を細かく分ける行為を「セグメンテーション」と呼びます。
たとえば、車の展示会告知のDMを配布する場合、ファミリーカーと輸入車ではターゲットが全く異なります。さらに、以前は「輸入車=高級車」というイメージがありましたが、現在は価格が抑えられ若い女性が好む輸入車も出てくるなど、アピールしたい商品やサービスにあったターゲットを設定しなければなりません。
セグメント(属性)を組み合わせていかにターゲットを詳細に絞り込めるかということは、DMの費用対効果を左右するのです。
魅力的なチケット・プレゼントを盛り込む
販促効果を上げるためには、DMのオファーに魅力的なチケットやプレゼントを盛り込むことが有効です。
たとえば、イベント招待チケットを付属させると、イベントがきっかけとなり来店につながりやすくなります。また、「〇〇〇円以上購入で20%OFF」などの割引クーポンにより「お得感」を出すことで、通常よりも購入のハードルは下がるでしょう。
さらに、DMにお試しサンプルやノベルティを同封することで、「読まずに捨てられる」ことが減り、サンプルで実際の商品を体感してもらうことで、購入にもつながりやすくなります。
新たな顧客を掴むためにも、既存の顧客にさらに利用してもらうためにも、魅力的なオファーは欠かせません。
適切なタイミングでDMを送る
DMを読んでもらうには、適切なタイミングで送る必要があります。セミナーや展示会への参加が予想できる顧客には、参加後すぐに受け取れるようなタイミングでDMを送ることで、企業に目が向いているうちに案内することができ、購買につながりやすくなります。
さらに、DMとWebやEメールを連携させることで、顧客に合わせた適切な情報を適切なタイミングで届けることもできます。WebやEメールはDMよりもスピード感があり、細かく顧客をフォローできる利点があります。DMにキャンペーンの案内を入れ、さらにEメールでキャンペーンの開始や締め切りなどコンスタントに訴求することで、販促効果はより発揮されます。
サイズ・形状やビジュアル表現を工夫する
DMを読んでもらうためには、イラストを入れたりサイズを変形にするといった他の配布物との差別化を計りましょう。封筒からでも内容がわかるようにキャッチコピーを入れるなどの工夫も有効です。また、DMの内容は写真を多くいれるなど視覚的にアピールできる表現を工夫すると、より目を通してもらいやすくなります。
近年ではAIを活用し、顧客データと連携させて100万人に100万通りの内容のDMを送るといった試みもなされています。DMが持つ「ダイレクト」という特徴をさらに伸ばし、データ活用の「デジタル」と紙のDMの「アナログ」を掛け合わせ、さらに販促効果をあげていくことが期待されています。
効果を上げるDMを送るには、印刷会社選びも重要
DM制作はまずデザイン会社に依頼するというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
確かにDMの企画・制作部分はデザイン会社でも行えますが、印刷・発送部分は印刷会社に依頼することになり、両社それぞれにコストや納期を確保する必要があります。
一方で、印刷会社のなかには制作〜印刷〜加工〜発送までをまかなえる会社もあり、その場合、全体的なコストや納期を抑えることも可能です。なかにはオリジナルのDM製品を持っていたり、顧客に合わせてDMの絵柄を何百通りも可変印刷対応できる印刷会社もあります。
印刷会社によって、得意とする分野は様々なので、DM販促においてはDM印刷を得意とする印刷会社に依頼することをおすすめします。
まとめ
DM販促の成功には、ターゲット・タイミング・オファー・クリエイティブの4大要素が鍵を握っています。
中でも「誰に」「いつ」「どのように」情報を伝えるかの設計が重要で、DMの費用対効果を左右します。
「DMの内容に魅力的なキャンペーンを盛り込む」「DMを得意とする印刷会社と連携し読んでもらいやすいDMを作る」など、DM販促は工夫次第で高い効果が得られます。企業と顧客それぞれに合ったDMづくりでDM施策を成功に導きましょう!
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