角背
読み方
かくせ
意味
角背とは上製本(ハードカバー)で冊子を製本した際の背の形のことです。
背が平らなので「平背(ひらぜ)」とも呼ばれています。
厚みの少ない絵本や論文などの冊子に向いています。
角背の仕立て方には、突きつけ・みぞ付き・薄表紙の3種類があります。
・突きつけ…背とひらとの境にみぞが無いもの
・みぞ付き…表紙のひらと背の境にみぞをつくり表紙を開きやすくしたもの
・薄表紙…表紙の芯に地券紙を用いて貼り加工することでソフトな表紙にしたもの

上製本の背には2種類あり、角背の他に「丸背」があります。
丸背は背と小口に丸みがあり、厚みのある冊子に向いています。

注意点
ページ数が多い冊子を角背にすると読んでいるうちに背が割れてしまう場合があります。
逆にページ数が少ない冊子を丸背にすると、背の横幅が狭く、あまり丸みが出ません。
目安として、厚さが2cmぐらいまでなら角背、それ以上なら丸背とすると上記のようなトラブルを防ぐことができます。