色上質紙
読み方
いろじょうしつし
意味
色上質紙とは、染料で、あらかじめ色を付けた上質紙のことです。「色紙」「色上」とも呼ばれます。
用紙の中でも歴史は古く、街の印刷会社の「インパクトがあり、手軽に印刷できる紙が欲しい」要望から生まれたと言われています。
上質紙をベースに作られており、さらりとした手触りで光沢のないマットな質感が特徴です。
カラーバリエーションが豊富で、様々な製紙メーカーより30色以上の色上質紙が出されています。
優しく淡い色味で、色名には「若草」「うぐいす」「さくら」「藤」など、植物などになぞらえたイメージの膨らむネーミングがされているのも特徴的です。

もとから紙に色がついている分、インキの使用量が減らせ、紙面に華やかさを出しながらも印刷コストを抑えることができます。
1色・2色の印刷で多く用いられます。
・冊子の表紙、目次、見返し、遊び紙
・イベントのプログラム案内
・学校の文集
・チラシ
・名刺
・アンケート用紙
・注文・申込用紙
紙の厚さを表す表記は、通常の紙が「kg」であるのに対し、色上質紙は特薄口、薄口、中厚口、厚口、特厚口、最厚口、超厚口といった「口」を使って表現されます。
色上質紙の厚さ | 四六判目安 | 厚さの目安 | 厚みイメージ |
特薄口 | 45kg | 0.07mm | レシート |
薄口 | 52 – 55kg | 0.08mm | 一般的なコピー用紙 |
中厚口 | 66 – 70kg | 0.09mm | 千円札などの紙幣 |
厚口 | 73 – 90kg | 0.11mm | 週刊誌の表紙、漫画の本文 |
特厚口 | 107 – 110kg | 0.15mm | ポスター、CDジャケット |
最厚口 | 132 – 135kg | 0.19mm | はがき、切符 |
超厚口 | 180kg | 0.25mm | 郵便はがき、賞状 |
注意点
色上質紙に印刷する場合は、元の写真や文字色の印象が変わってしまうことに注意が必要です。


紙色の影響を受けるので、色上質紙に印刷する際は注意しましょう。