ベタ
読み方
べた
意味
インキ濃度が100%の色または100%の色同士の掛け合わせで
塗りつぶした部分のことをベタといいます。
「ベタ印刷」とは上記の色での印刷を指し、インキで紙の表面が覆い尽くされる状態になります。
隙間なくインキで紙を覆うので、印刷がしっかりと色濃く再現され綺麗に仕上がります。
濃度が100%となるので、版は網点ではなく平らになります。
印刷用のインキはCMYKの4色もしくは特定の色を表現するために
調合されたDIC(特色)で構成されますが、以下のようなカラーは、ベタに該当します。
・C100%のカラー(CMYK単色の100%)
・C100%+M100%のカラー(CMYK100%同士の組み合わせ)
・DIC 100%のカラー(特色インキ100%)
また、CMYKが全て100%の掛け合わせは「総ベタ」と呼ばれ、深みのある黒色となります。
短所としては、インキを多く使用する分だけ、
色ムラが出やすくインキ乾燥にも時間がかかりやすいことです。
ベタが紙面内で多くの面積を占めている場合には、印刷トラブルが起こりやすくなります。
その場合、印刷段階ではトラブルを防ぐことが難しく、
紙面の印刷絵柄に対してベタの面積を30%以下にするなど、
データ作成段階での調整が必要となります。

ベタが多いデザインは、印刷に影響が出やすいので注意が必要です。