花ぎれ
読み方
はなぎれ
意味
花ぎれとは、上製本の際に使われる装丁で、背表紙の内側に貼り付けた布を指します。
無線綴じ用に印刷された本文の紙を表紙用紙でくるむ際に、
本文の紙が糊付けされている背の部分を装飾しながら
補強する目的で貼り付ける布のことで、「花布」とも呼ばれます。
本来は、色糸を交互に折ったあと、折丁に縫い付けて本を丈夫にすると同時に、
装飾の役目を果たしましたが、現在では、縞柄などを模造した布を用いるなど、
装飾としての役割が強くなっています。
上製本の背表紙の内側にちらっと見える布のことなんですね!