級(Q)
読み方
きゅう
意味
文字の大きさを示す日本独自の単位です。
アルファベットでは「Q」と表記され、印刷やDTPの現場で主に使われます。
1Q = 0.25mm。4Qで1mmとなり、ミリメートル換算がしやすいことから、日本語の組版・写植システムの開発に伴い設定されました。
文字量を測ったり微調整が必要な組版作業の際に向いています。
「級」という名称の由来は、 0.25mm=1/4mmなので、英語のQuarter(クォーター)の頭文字Qを取り、「級」という漢字が当てがわれた経緯があります。
印刷やDTPで他によく使われる単位には、他に以下のようなものがあります。
●歯(H):
「級」と同じサイズですが文字間や行間の数値を指定する場合に使用されます。1歯=0.25mm。
●ポイント(pt):
「級」と同じく文字の大きさを示す単位。こちらは欧米の活字サイズに基づいて基準が定められています。1/72インチが基準(1インチ=25.4mm)となり、1ポイント=約0.35mm。
「級」と同様に印刷・DTPでは広く使用されています。
ミリメートル換算はしづらいですが、目で見た時に文字サイズやスケール感を把握しやすいのが特長です。
4Q = 1mmで覚えるといいですね。使用の際はポイントと混在させないようにしましょう。